DJのスティーヴ・アオキが、全米“エレクトロニック/ダンス・アルバム”チャートで首位を獲得したニューアルバム『ネオン・フューチャーPart.1』の全収録曲で近未来的なミュージック・ビデオを制作し、公開に向けて動いていることが明らかになった。(Part.2は近い将来にリリースされる)

 現在、米ビルボードはウィル・アイ・アムとのコラボ曲「ボーン・トゥ・ゲット・ワイルド」のビデオクリップを独占公開しており、ダブステップ風の同曲のために作られたビデオでは、テクノロジーと人間の心身が未知なる方法で相互に作用し合う未来を描いている。

 「ボーン・トゥ・ゲット・ワイルド」のビデオで描かれた世界は、ヴァーン・トロイヤー(『オースティン・パワーズ』シリーズのミニ・ミー役でお馴染みの俳優)によって支配される未来の暗黒郷だ。そこには、人間の体をけいれんするオモチャのようにゲーム・コントローラーで動かして遊ぶ、黒服の非情な男たちが登場する。

 同映像の中で主役となるアオキは、麻痺状態で歩かされている状態から自由になろうと試みる人物を演じており、彼自身はノックアウトされてしまうものの、その襲撃を機に他の人々がトロイヤーとその子分に対し反乱を起こす。

 なお、アオキは数か月前に米ビルボードに対し、彼の持つ未来のビジョンがどう『ネオン・フューチャー』に影響したかについて説明していた。「我々はやがて、テクノロジーを通じて永久的に生きられるところまで行くと信じている」と、オーブリー・デ グレーの言葉を引用しつつ、「このアルバムの全てのプロセスにおいて、そういった未来志向のコンセプトが根付いているんだ」とした。