35ミリ判フルサイズミラーレス機のSLの後継機としてSL2が登場。最新の機能を取り込んできた。同じLマウントのパナソニックのLUMIX S1Rに近い仕様になった。税込実売で89万1000円だ(撮影/河田一規)
接眼光学系はSLと共通ながら、表示パネルが0.66型液晶から0.5型になったため、ファインダー倍率は0.8倍から0.78倍に小さくなっている。それと関係あるのかはわからないが、接眼部の枠はSL2のほうがやや狭くなったようだ(撮影/河田一規)
メニューボタンを押すと、いわゆるクイックメニューがまず表示され、その先にメインメニューが出てくる構造は変わっていないが、クイックメニューの表示は大幅に変更され、よりグラフィカルになった。SLもタッチ液晶だったがメニュー操作は物理ボタンで行わなければならなかったのに対し、SL2のクイックメニューはタッチで操作できる。また、静止画と動画では表示内容も変わる(撮影/河
SLのグリップはシンプルな楕円形状だったが、SL2では断面形状をヤマ形にし、さらに指先が収まる部分を凹ませることでかなりホールディングしやすくなった。以前はグリップが大ぶりすぎて、手が小さい人にはカメラを保持しにくかったが、改良されている。なお、縦位置グリップ用の電子接点形状は変更され、三脚穴前方にあった回転防止穴がSL2では省かれた(撮影/河田一規)
ボディー左手側にある各種端子部も大幅に変更。SLでは専用ケーブルでヘッドホン/マイク/リモコンを一元接続するタイプだったのが、SL2ではそれぞれ一般的な3.5ミリミニジャックになった。USB3.0端子もマイクロBからType-Cに変更。給電も可能になった。ただし、SLにはあったストロボシンクロ端子は残念ながら廃されてしまった(撮影/河田一規)
像面位相差AFはなくコントラストAFのみだが、フォーカススピードは速くピント合わせ時では遅く感じることはなかった。合焦精度も申し分ない。アポ・ズミクロンの50ミリを使用したが、強い逆光条件ということもあってゴーストが画面下部にちょっとだけ出た。ただし、コントラストの低下はなくヌケのいい描写だ●ライカSL2・LEICA APO-SUMMICRON-SL 50mm f/2 ASPH.・絞り優先AE(絞りf2・2500分の1秒・-2/3補正)・ISO400・AWB・JPEG(撮影/河田一規)
SLでは彩度設定パラメーターの延長線上にモノクロ切り替えがあるというわかりにくい仕様だったが、SL2ではより明示的にモノクロ撮影を楽しめる。試用機はベータ版のため、このモノクロは製品版と異なる可能性があるが、なかなかメリハリのある再現だ●ライカSL2・LEICA APO-SUMMICRON-SL 50mm f/2 ASPH.・絞りf2・3200分の1秒・AWB・ISO400・JPEG(撮影/河田一規)