
35ミリ判フルサイズミラーレス機でLマウントを採用するライカSLの後継モデル、ライカSL2が発表された。SLが2015年11月発売だったのでちょうど4年ぶりということになる。ハイエンドミラーレス機としては妥当なライフサイクルだろう。

当然ながら主要デバイスはほとんどがアップデートされていて、撮像素子は2400万画素から4730万画素へ高画素化されているほか、画像処理エンジンも世代が新しくなって連写速度が11コマ/秒から20コマ/秒へスピードアップ。電子ビューファインダー(EVF)も440万ドットから576万ドットになった。

メカニカル面で最も大きな変更点は新たにボディー内手ブレ補正機構を搭載したことで、手ブレ補正機構のないLマウントレンズはもちろんのこと、アダプターを介してMやRレンズを装着したときにも手ブレ補正の恩恵を受けられるようになった。なお、手ブレ補正機構を内蔵したことでの大型化は極力抑えられている。

動画性能も向上している。SLでも4Kで30fps、横長のシネマ4K(4096×2160)時は24fpsが可能だったが、SL2ではともに最大60fpsまで選択可能になったほか、4Kより高解像な5K/30fpsや、スローモーション時に効果を発揮するフルHD/180fpsまで対応する。

このほかにも顔認識AFの大幅な性能向上や、8コマ合成で1億8700万画素の画像を生成するマルチショットモード、USB端子からの給電、背面液晶モニターが104万ドットから210万ドットに高解像度化したことなど、改良点は多岐にわたる。
なお、バッテリーはSLと同じBP−SCL4を引き続き採用。記録メディアも変わらずSDメモリーカードのデュアルスロットだが、SLでは一方しかUHS−IIに対応しなかったが、SL2では両スロットともUHS−II対応になっている。