【メモリーカードの転送速度比較】使ったカードの容量と転送速度はそれぞれ(読み込み、書き込み)は、SDXC UHS-I(95MB/秒、90MB/秒)、SDXC UHS-II(250MB/秒、200MB/秒)、XQD(440MB/秒、400MB/秒)、CFast(550MB/秒、450MB/秒)、CFexpress(1600MB/秒、1400MB/秒)。PCIe接続のSSD搭載のMacBook Proに50GBのデータを転送する時間を計測。CFexpressはUSB3.1 Gen2の上限速度の影響が出たが、Thunderbolt 3を利用すれば1GB/秒以上になるだろう(イラスト/やまもと妹子)
【SDメモリーカードの規格と書かれている情報】 SDメモリーカードには多くの情報が書かれている。基本的には、容量と速度の違いだ。SD/SDHC/SDXCのマークは容量による違い。各スピードクラスは、動画撮影時用に最低限この速度で書き込み続けられる保証。デジタルカメラで静止画用途の速度よりずっと低めなので、参考程度に。
左はUHS-IまでのSDメモリーカード。右はUHS-II/SD Express。SD協会(SDA)も、PCIe Gen3 NVMeプロトコルを採用したSD Express(最大985MB/秒)を発表している。発表されていたUHS-III(最大624MB/秒)をスキップして高速化を求めたのだ。しかし、SD ExpressにはUHS-IIとの互換性はない。これは、UHS-IIで使われる上段のピンを転用したため。現在のUHS-IIまでしか対応しないカメラで上位規格のSD Expressのカードを使うと2世代前のUHS-Iのパフォーマンスしか発揮しない。これまでにSD Expressを採用すると明言したり、積極的にアピールしたりしているメーカーも見当たらないのは、そのあたりに理由があるのだろう。