家族3人で暮らしたアパートで取材に応じる、松永拓也さん(撮影/写真映像部・佐藤創紀)
松永拓也さんと妻の真菜さん、長女の莉子ちゃん(松永さん提供)
居間の一角が、莉子ちゃんのお絵描き場だった。紙の下半分には、家族3人で手をつないでいる絵が描かれていたが、インクの経年劣化により消えてしまったという。「物ってどんどん壊れていく。それを見るのが悲しくて、おもちゃのキッチンセットなんかも泣きながら解体したんですけど、やっぱりしんどくて。片付けはもうやめちゃいました」(松永さん)(撮影/写真映像部・佐藤創紀)
事故が起きた2019年4月のまま壁にかかっているカレンダー。事故4日後の23日には、「16:00 イングリッシュ!」の文字が。「莉子は、真菜に似て頭がよかったんです。街で駐車場の“P”の文字を見つけたら、どこで覚えたのか、『お父さんお母さん、あれピーでしょ?』って。それで、『今度英語教室行ってみようね』って言ってた矢先に……。自分だけ日が進んでいくのがつらくて、カレンダーをめくれないんですけど、いつかはちゃんとしないとね」(松永さん)(撮影/写真映像部・佐藤創紀)
半年前から筋トレに打ち込んでいるという松永さん。「もともと真菜がしっかり健康管理をしてくれていたのに、事故が起きてから一気に20キロくらい太ったんです。さすがにまずいと思ってトレーニングをはじめたら、いつの間にか部屋がこんなことに。でも健康のためだったら、真菜も許してくれるかな」(松永さん)(撮影/写真映像部・佐藤創紀)