東北大学加齢医学研究所の調査では、スマホで調べ物をしているときは、何もしていないときの脳活動とほとんど変わらないこともわかっている。スマホで調べたことはすぐに忘れてしまうと実感する人も多いのでは。榊先生は「脳がはたらいていないのですから、覚えていなくて当然なのです」という/写真=iStock
2023年2月13日に刊行予定の『スマホはどこまで脳を壊すか』(著・榊浩平、監修・川島隆太)。スマホやパソコン等のデジタル機器を便利に使うことでヒトが“効率的≒ラク”をした結果、脳も一緒にサボっている実態を、最新研究をまじえて検証。さらに“サボらせている”のが成長期の子どもの脳であれば、影響はより深刻で、スマホ依存がいかに学力低下につながるか、衝撃のデータとともに明らかに。
榊浩平(さかき・こうへい)/1989年千葉県生まれ。東北大学加齢医学研究所助教。2019年東北大学大学院医学系研究科修了。博士(医学)。認知機能、対人関係能力、精神衛生を向上させる脳科学的な教育法の開発を目指した研究を行なっている。共著に『最新脳科学でついに出た結論「本の読み方」で学力は決まる』(青春出版社)がある。