大東市在住の女性宅では本棚が崩壊し、中に入れない(提供)
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高槻市で9歳女児が亡くなった現場(撮影・今西憲之)
高槻市で9歳女児が亡くなった現場(撮影・今西憲之)

 大阪府北部を襲った最大震度6弱の地震を受け、気象庁は18日午前、緊急会見を行った。今後、1週間程度は同クラスの地震が起きる危険性があると注意を呼び掛けた。

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 気象庁によると、大阪府が震源の地震で震度6弱を記録したのは、1923年以降は初めて。今回の震源周辺には有馬-高槻断層帯があり、1596年にマグニチュード7.5の地震が起きたという。この断層周辺が今回の震源周辺とされ、地震活動が活発になってるという。

 地震地質学が専門の岡村真・高知大名誉教授はAERA dot.の取材に対し、見解をこう述べた。

「気象庁によると、余震が東西に分布している。いわゆる有馬-高槻断層帯の地下で地震が起こり、東西であることが特徴のようだ。地震規模自体は6.1(推定)だが、地表に活断層が起きてこない大きさなので、その意味では小さめのローカルな地震といえる。中央構造線との影響は、直接は関係ない」

 岡村氏によると、このあたりは断層帯はあるところだが、活断層ではなく、歴史的には阪神淡路大震災の部分で、それ以来の大きな揺れになるという。

「阪神淡路の場合は、震源は兵庫県淡路島北部で深さ16キロメートル、淡路島北部から神戸方面に続く活断層のずれによって発生した。今回はその可能性はない。ただ、メカニズム的には非常に近い地震です」

 関西電力によると、福井県にある運転中の大飯原発3、4号機と高浜原発3号機に異常はみられず、運転を継続中だという。

 原子力規制庁によると、廃炉が決まっている敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」を含め、全国のすべての原子力関連施設で異常はなく、周辺の放射線量を示すモニタリングポストの値にも変化はみられない。

「活断層が出ようが出まいが、1000ガルを超える揺れは過去にもたくさんある。マグニチュード7クラスでも15年に1回ぐらいはおきているので、今回のようなマグニチュード6クラスの地震は数年に1回は起きてもおかしくない。今回のような地震は、日本中どこでも起こりうるということを日本人は知っておかなければならない」(岡村氏)

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