ひかる「人が食べ物を食べている動画なんて面白いとは思えなくて、僕らも最初は乗り気ではなかった。でも、『机の上に全メニューが並んでいる絵がほしい』と思ってしまって、やってしまいました」

* * *
〈YouTuber人気が高まるにつれて、問題となる動画も増えている。最近では16歳の女性が、渋谷の路上で行き交う男性に自身の胸をもませる動画を公開し、後に削除された。「炎上動画」が次々と生まれる背景には、「再生回数」に追い詰められるYouTuberの苦悩もあった。〉

──炎上したことで、動画再生回数は増えましたか。

ひかる「実は、炎上するまでは1日でチャンネル登録者数が3千人増える日もあって、調子がよかったんです。チャンネル登録者数が10万人ぐらいになるとYouTuberとして生活していけるのですが、それに向けてのスタートができたという頃でした。それが、炎上が終わった後はなかなか増えなくなってしまって……」

──炎上したのは、店にいた客によるツイッター投稿がきっかけで、動画配信をする前でした。その時、何を考えていましたか。

ダイキ「謝罪して活動停止するか、それとも炎上に乗ってさらに再生回数を増やすかで葛藤がありました」

ひかる「インターネットでは事実と違うことがたくさん書かれていました。『店の中で着替えをしていた』とか書かれて。たしかにそれは事実なのですが、着ている服の上にぬいぐるみを着重ねただけで、パンツ一丁になったわけではありません。撮影した動画を配信することで、大量の食べ残しについても『これだけ食べて、これだけ残した』ということをちゃんと伝えたいという思いもありました」

──批判をおさめるのではなく、嫌われてもいいからリアクションがほしかった?

ダイキ「YouTuberって、人の悪口を言ってアクセスを稼いでいる人がいっぱいいます。人に嫌われても、チャンネル登録者が30万人ぐらいになれば生活ができるので、『嫌われても関係ない』という心があったのだと思います」

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