死ぬまで健康で生き生きとした生活を送りたい。誰もがそう望んでいるはずだが、生活習慣病を防ぐためにはどんな食生活を送ればいいのか。大切なポイントを宮田医院の宮田重樹院長に聞いた。

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 数十年前に比べ、最近の高齢者は元気。大きな要因は食事の変化でしょう。食事によって、体力年齢も血管年齢も骨年齢も変わり、老化だって防げるのです。
 老化予防には、体が錆びること(酸化)から守る必要がありますが、人が生きている限り、体の酸化は避けられません。でも抗酸化物質を摂れば、錆(さび)を幾分防ぐことが可能です。抗酸化物質のなかで注目したいのが、植物由来の機能性成分ファイトケミカルです。主に野菜や果物に含まれる色や香りの成分で、カロテノイドやイオウ化合物、ポリフェノールなど、見つかっているだけでなんと1万種以上もあります。
 カロテノイドの主なものは、トマトのリコピンや、かぼちゃやにんじんなど緑黄色野菜に含まれるβ竏茶Jロテン、ほうれん草やブロッコリーなどに含まれるルテインです。イオン化合物は大根やキャベツなどアブラナ科の野菜に含まれ、がんを防ぐ効果もあります。

※週刊朝日 2012年9月21日号