パ・リーグMVPに輝くなど大車輪の活躍を披露したサファテ (c)朝日新聞社
パ・リーグMVPに輝くなど大車輪の活躍を披露したサファテ (c)朝日新聞社

 優勝のためには欠かせない戦力として考えられている外国人選手。その傾向は例年変わることなく、チーム編成上の大きなポイントであることは間違いない。そこで今回は2017年シーズンのパ・リーグ外国人選手の活躍度について振り返ってみたい。

ソフトバンク
2017年外国人選手活躍度:A
来季の外国人選手展望:A

・外国人投手合計成績
125試合19勝12敗55セーブ18ホールド

・外国人野手合計成績
142試合126安打36本塁打104打点3盗塁

・外国人選手MVP:サファテ
66試合2勝2敗54セーブ3ホールド 防御率1.09

 クローザーのサファテがシーズン記録となる54セーブをマークし、シーズンMVP、正力賞を受賞するなど見事な活躍を見せた。4年連続60試合以上に登板しているが勤続疲労は全く感じられず、打者を圧倒するストレートの勢いは12球団ナンバーワンである。サファテ以外にも3年目を迎えたバンデンハークが先発として13勝、シーズン途中に入団したモイネロがリリーフで4勝、15ホールドと中継ぎ陣を支えた。野手もロッテから移籍したデスパイネが35本塁打、103打点で二冠王を獲得し、ポイントゲッターとして十分な働きだった。

 この四選手は来季も残留するが、故障がなければ全員今年並みの成績を期待できる。またモイネロは22歳とまだまだ若いのも頼もしい限りだ。今年は故障でシーズンを棒に振ったスアレスも含めて、来期も盤石の布陣となりそうだ。

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西尾典文

西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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