カンニング竹山
夫婦も本当に仲がよくて、「ママ」って呼ぶのも自然で嫌味がないですよね。僕みたいな下の世代、40代、50代の人たちに、人生はこういう風に楽しんで生きていくんだよ、子育てが終わってからもこんなに楽しいことがあるんだぜって、教えてくれているんですよ。それを見せてくれるから、ヒロミさんってカコイイんだと思います。
芸能界を離れて商売をされていた経験もあるから、そういう深みもありますよね。一緒に飲みに行かせてもらうと、人間関係のこととかいろんなことを教えてもらったり、相談にのってもらったりしています。僕がワイドショーに出るかどうか悩んでいたときも、「お前、そっちはそっちでやっちゃえばいいんだよ」って背中を押してくれたのもヒロミさんでした。
ちょっと前までは、カッコイイおじさんの理想像って岩城滉一さんみたいな硬派な二枚目な人だったと思うんです。でも僕みたいな人間が「岩城滉一みたいになりたい！」と思っても、無理じゃないですか。そもそもの作りが違うし、あんなダンディーになれないし、若いときから二枚目タイプじゃないし。
でもヒロミさんがそれをちょっと庶民的にしてくれたんですよね。もちろんヒロミさんにだってなりたくてもなれないんだけど、「大丈夫だよ、岩城さんみたいにかっこよくなくても同じことできるから！」って、ちょっと近づけてくれたというか。「金をかけずにできるのよ、ホームセンターでこれ揃えたら」って（笑）
ヒロミさんは芸能界を休んでいた時期があるから、再ブレイクって言われているけど、この世界は売れるか売れないかは本人の実力だけでは決められない。だからこそ、ブレずに自分のことを地道にちゃんとやるっていうのは大事なんだと思うんですよ。
後輩でいうとお笑いコンビの髭男爵なんかもそう。昔は「ルネッサ～ンス」で一発屋みたいに売れて、その後はテレビの仕事は細々とでしたけど、その間に実は企業のパーティーでネタをやる営業で実力を付けていたんです。
カンニング竹山
森朋之
ブレイディみかこ
鴻上尚史
