彼女は、ハリー王子が誕生プレゼントにくれた「ミス・ピギー」(英テレビ番組「マペット・ショー」に出てくる豚のキャラクター)の人形とバースデーカードを、今も大切に持っている。ハリー王子が米国で幸せに暮らしていればそれでよいとも言う。ただ、誘われれば、「お茶を一緒に飲んでもよいかな」と話している。
だが、ハリー王子の初体験に異議を申し立てる人が出てきた。俳優のルパート・エヴェレット(63)だ。「ベスト・フレンズ・ウェディング」(1997年)でジュリア・ロバーツの親友のゲイ役を演じたことでも知られる。そんな彼が英テレグラフ紙に「相手が誰だか知っている。それはにぎやかなパブの裏の芝生ではない」と打ち明けた。詳しいことは言えないとしながらも、英国内でもなかったという。『スペア』の信ぴょう性が、また揺らいでいるようだ。
ハリー王子夫妻が暮らす米国でも、2人の好感度が急降下している。ニューズウィークの調査によると、王子の好感度は昨年12月に38ポイントあったが、『スペア』の発売直後にはマイナス7ポイントに沈んだ。
ただ、暴露本だけが影響しているとは言えなそうだ。遡ること2021年8月、オバマ元大統領の60歳の誕生パーティーに2人は招かれなかった。メーガン妃(41)は「育休中なので招待されても行くつもりはなかった」としたものの、オバマ夫妻をロールモデルとして接近してきた彼女は残念だったに違いない。
そして今年1月には知人の米有名司会者オプラ・ウィンフリー(69)の誕生日にも呼ばれなかった。ハリー王子夫妻は18年5月の挙式に彼女を招いて、王室での生活を語るつもりだった。この計画は王室から拒否され、2人は20年1月に王室離脱後、満を持して彼女のインタビューを受けたのだった。その関係が崩れたのも『スペア』だった。ハリー王子は本の宣伝のために受けたインタビューで「(メーガン妃への)人種差別はなかった」と語った。それが、メーガン妃の良き理解者とされてきた彼女を否定したと受け取られた。