どんどん人心を失ってゆくハリー王子夫妻だが、思わぬ理解者が現れた。
ハリー王子のいとこ、ユージェニー王女(32)だ。ユージェニー王女一家が、ハリー王子夫妻が暮らす米カリフォルニア州に移住する計画があるという。それはハリー王子夫妻が自宅近くの不動産情報をユージェニー王女に送っていることから発覚した。
ユージェニー王女はエリザベス女王の次男アンドルー王子(62)の次女で、王位継承順位11位。ユージェニー王女夫妻は昨年2月にスーパーボウルの観戦で米国に行き、ハリー王子の自宅に泊まったといわれている。英国ではウィンザーにあるハリー王子所有の住居フロッグモア・コテージを借りているといい、ハリー王子にとっては唯一信頼できる親戚といわれている。
ユージェニー王女は現在、第2子を妊娠中で、夏に出産予定だ。米国移住はその後になりそうだ。チャールズ国王の方針である王室のスリム化が本格的に始まる前に、ハリー王子に続いて王室を離脱する心づもりなのかもしれない。
エリザベス女王が亡くなって5カ月が過ぎた。要を失った王室では、メンバーのバラバラな動きが目立ってきた。チャールズ国王の強いリーダーシップが求められるなか、5月6日の戴冠式の準備が進んでいる
チャールズ国王はハリー王子が戴冠式にいないほうが、かえって注目を集めてしまうとして、式を執り行う英国国教会のカンタベリー大主教に出席の仲介を依頼したとされる。大主教はハリー王子夫妻の結婚式も挙行した人物だ。
だがハリー王子側は出席に条件をつけているという。称号をはく奪しないことと、戴冠式で上席を用意することだ。しかもさらに良い条件を引き出すため、ぎりぎりまで正式な回答は控えるとされる。
戴冠式を巡る父王の意向に、ウィリアム皇太子(40)は失望しているとされる。弟が帰国したら、また何か仕掛けてくるのではないだろうか。それは娯楽となって、インタビューやドキュメンタリー番組、本で暴露されるのではないか……。
当然、戴冠式にはメーガン妃の同行を求めることも予想される。そうなると、カミラ王妃(75)やキャサリン皇太子妃(41)に、正式なコーティシー(儀礼)を行うことが求められる。ネットフリックスの番組で見せたような、ふざけた振る舞いは許されない。
(ジャーナリスト・多賀幹子)
※週刊朝日オリジナル記事