泉:なるほど。長野のご実家のほうはどんな環境ですか?

相談者(夫):かなり田舎です。最寄りは小さな無人駅で、電車の扉をボタンを押し
て開けるようなローカル線です。東京からだと、特急電車も乗り継いで、3時間半くらいかかる駅。そこから家までは4キロくらいあります。

相談者(妻):でも、すごく素敵な家なんです。江戸時代から続く造り酒屋で、庭には立派な松や池もあって。風情のある蔵もあるんですよ。

泉:へぇ、すごいですね。

相談者(夫):家そのものは明治時代に建てた、築140年の日本家屋です。部屋数も10以上あるのですが、今は両親しか住んでいません。農業をやっているので忙しい時期もありますが、農閑期には旅行者を泊めることもできるんじゃないかと思います。

相談者(妻):すぐ近くに田んぼや畑があって農業体験もできるし、採れたての野菜を楽しむ、という提案もできそうだよね。車で10分くらいのところに温泉もあるし、星空を見ながらの露天風呂も喜ばれるはず。私はどちらかというと、この長野の家にポテンシャルを感じていて。もう、考えるだけでワクワクします!

●リターンとのバランス

泉:いろいろとプランを立てられそうですね。民泊はビジネスとして本気でトライしてみようというお気持ちですか?

相談者(妻):うーん。正直、うまくできるかどうかはよくわかりません。でも、うまくできたら、家族みんながハッピーになれるんじゃないかなと思っているんです。

泉:稼働ペースのイメージとしては、「1年に数人くればいい」ではなく、毎日とはいかなくても月に10泊程度を考えていますか?

相談者(妻):私の両親はそれでもいけると思います。でも、夫のほうは農閑期のみという期間の条件があるのと、体力のキャパ次第ですね。あと、食事の提供をしたほうがいいのかとか、収入ができたときの税金関係についてもまだ詳しく調べていない段階です。

相談者(夫):リフォームもどこまで必要で、いくらまでお金をかけるべきなのか、気になるよね。

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