清野菜名 (c)朝日新聞社
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 9月29日から公開される新作映画「パーフェクト・レボリューション」でヒロイン役を務める清野菜名(22)に注目が集まっている。この作品は、脳性麻痺を患い、車いす生活を送りながら障がい者の性について理解を訴える活動をしているクマ(リリー・フランキー)と、人格障がいを抱えながら風俗店に勤務する少女ミツ(清野)の実話を基づいた恋愛ストーリーだ。

 清野は、完成披露試写会で「台本をもらったとき、同時に監督から『ミツの笑顔と清野さんの明るい笑顔はピッタリだ』というお手紙をいただいて。私はすっごくうれしくて……。頭の中でミツが勝手に動き出して生きていた」とオファー当時の心情を明かした。
 
 洋服を着たまま冬場の海に入ったそうで、「雪が降るって言われてた日に、私は(海に)入ったので、すごく寒くて……。服の中にお湯を毎回入れてもらって寒さをしのぎ、5時間くらいやりました」と過酷な撮影に“女優魂”で挑んだという。

 また、清野は10月から始まる帯ドラマ劇場「トットちゃん!」(テレビ朝日系)で、ヒロイン・黒柳徹子役に抜擢された。ドラマのなかで、清野は、黒柳自身が若い頃、実際に着用した衣装を身にまとっている。その姿を見た黒柳が「スタジオに入っていらしたとき、“私だ!”と思いました」と驚くほど。さらに「清野さんのような方に私を演じていただけるなんて本当にうれしい」と、黒柳も“太鼓判”を押している。

 主演・主役級で活躍し始めた清野だが、業界関係者によると、その潜在能力はかなり高かったようだ。民放ドラマ制作会社のスタッフは、アクション演技のレベルについて、こう話す。

「2014年に公開された園子温監督の『TOKYO TRIBE』では、回し蹴りなどのアクロバティックな格闘アクションにチャレンジしました。また、押井守監督の『東京無国籍少女』で初主演を果たし、格闘シーンや見事なガンアクションも披露。その演技も切れ味抜群で、共演した金子ノブアキさんが『とんでもねえ』と絶賛していました。高校3年間はアクション部に所属し、本物のアクションを学ぶため、アクション監督が指導する養成所にも通っていたそうです」

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