
昨年公開された映画「ちはやふる」で主役の綾瀬千早を演じた広瀬すずさん。3作目の公開も予定されている広瀬さんに、ムック『東洋大学 現代学生百人一首の30年』で、言葉について話を聞いた。
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2016年に公開された映画「ちはやふる」(上の句、下の句の2部作)。高校の競技かるた部の奮闘を描く青春映画で、主人公の綾瀬千早を演じた。
「同年代の千早が話す言葉の熱量と繊細さの両方を大切にしたいと思っていました」
演者としての日々を「納得できなくて反省ばっかり」と振り返るが、そのなかでも言葉が届いたと感じる瞬間がある。
「セリフを自分の言葉として表現したときに、相手の表情が変わるんです。『本当に届いたのかな』とうれしくなります」
昔から文字で表現することが好きな少女だったという。
「今でも可愛い便箋を見つけると、手紙を書きたくなるんです。日記も始めたくなる……、続きませんけど(笑)」
「チョークの字筆圧あつくて消しにくい伝わってくる教師の情熱」。08年度(第22回)に「現代学生百人一首」に入選した当時高校1年生の歌に共感を覚えた。
「最近、先生方のありがたさや大きさを改めて感じるようになりました。この歌を読むと、残り少なくなった学生時代の思い出が浮かびあがってきます」
「ちはやふる」は3作目の公開も予定されている。
「前回、まるで合宿のような状態で撮影を乗り切った『かるた部』の面々は、もうきょうだいみたいな付き合いです。今からクランクインが待ち遠しいですね」
(原子禅)
※「東洋大学 現代学生百人一首の30年」より