4月5日に破産手続き開始決定を受けた脱毛エステサロン経営業者「グロワール・ブリエ東京」。突然の破産を受け、同社が経営していた脱毛サロン「エターナルラビリンス」の会員から悲鳴が上がっている。
同社は脱毛サロンを全国に約100店舗展開し、会員数は約9万人。会員は十数万円から数十万円に及ぶ料金を月ごとに分割して支払う契約を結んでいるが、破産管財人のホームページによると、解約を希望してもすでに支払った施術料金の返金は「極めて困難な見通し」だ。
SNS上では会員とおぼしき人々の間で「第2のてるみくらぶ騒動」と呼ぶべき混乱が広がっている。
「あと40万くらいの脱毛は残ってるんだけど?
苛々しすぎて何もできない
電話繋がらねーしよー
てかまず脱毛でお店行くときになんか一言くらい説明くらいしろよ」
「エタラビやっぱ泣き寝入りするしかないのか。
解約して35万パァ優遇措置でミュゼだかコロリーてサロンに移るとしても追加で更に徴収されるって。
社長は海外逃亡してるって噂で今頃呑気にバカンスしてるのか??ふざけんな!!」
「なんかエタラビから破産手続の通知書届いたんですけど…
36回払いでまだ途中なんだけど、
とりあえずカードの支払い止めてもらって、解約したほうがいいのかな?」
(上記、ツイッターより引用)
経営していた「グロワール・ブリエ東京」の経営難は以前から指摘されていた。近年、てるみくらぶ同様、広告宣伝費や固定費などの増大によって経営状態が悪化。2016年には契約の途中で解約を希望した会員への返金拒否などが発覚し、消費者庁から9カ月間の一部業務停止を受けた。
独立行政法人・国民生活センターによると「2016年に全国の消費生活センター等に寄せられた同社に関する苦情は762件。前年の182件から4倍に増えていました。そのほとんどは、解約したにもかかわらず返金がないという料金関係のもの」。こうした不祥事によって資金繰りがさらに悪化し、2017年3月28日、破産を申請するに至った。