マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツが「あなたが一番欲しい能力は何ですか?」という質問に「本をものすごいスピードで読む力」と答えたのは有名な話です。ゲイツをはじめとした成功者と呼ばれる人たちは、普段触れる「情報の質と量」がいかに自分の人生に大きな変化を与えるかを知り、常々実践しているのです。
では、もし情報収集力が現在の10倍になったら、あなたにどのような変化が起きるでしょうか?
まず、行動する時間と試行回数が劇的に増えることになります。また、情報収集能力を高めることによって、分析や思考、決断する能力も引き上げられます。その結果、設定した目標を達成する回数が増え、なりたい自分になる自己実現力も高まるのです。
それを「速読思考」として提唱しているのが、角田和将氏です。実際にこの速読を学んだ人の声を聞くと、
「仕事の売り上げが過去最高を記録した」
「何度も落ち続けていた面接に受かった」
など、なんと95%を超える受講生が、仕事や試験、プライベートでも結果を出しているのです。
実は角田氏の高校時代の国語偏差値は40台で、本嫌いな平凡なサラリーマンでした。それが今や、1日5分の投資で月100万円以上の収入を得、10万部のベストセラービジネス書を出版するまでに人生が変わったのです。角田氏は、成功の秘訣(ひけつ)を「読むという行動に対する考え方の転換」だったと話します。
そんな角田和将さんの著書『行動する力を生み、最速で結果を出す 速読思考』から、人生の「生産性」を劇的に高めるノウハウの一部をご紹介します。
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■なぜ、あなたは一冊読み切れないのか
そもそも人間は基本的に忘れる生き物です。有名なエビングハウスの実験では、人は一つのことを20分で42%忘れ、1日たつと74%を忘れているようです。
本を読んだり、セミナーを受けたりすると、その日は高いモチベーションに包まれるのに、翌日になると一気に冷めているというのは誰もが経験していることではないでしょうか。本を一回読んだだけで、その内容を100%覚えられる人など、ごくまれでしょう。
私自身も過去に何度も経験してきたことですが、文章を読むスピードが遅いと、数ページ読み進めたところで「前に何が書いてあったっけ?」と気になり、また前のページに戻って読み直します。元のページより少し先まで読み進んだと思ったら、「書いてあった内容、何だったっけ?」と確かめたくなり、また前のページに戻ってしまいます。
そんなことを繰り返しているうちに文章を読むことに疲れ切ってしまって、結局一冊も読み終えることができずに放置し、そのまま二度と読まないというパターンに陥ります。
文章を数行読む
↓
考え始める
↓
文章で書かれていることと全然違うことを考え始める
↓
はっと気づいて次の文章を読み出す
↓
数ページ前に書いてあったことは完全に忘れている
↓
数ページ前に戻って読み返し
↓
繰り返しているうちに目が疲れて眠くなり、読めない
このようなことは、読むのが遅いと思っている人や活字嫌いの人には、少なからず思い当たる節があるのではないでしょうか。
■ すべての情報はインプットした瞬間に忘れ始める
インプットの速度を上げて、忘れる前にすべての情報をインプットできれば、前
のページと行ったり来たりする必要はなくなります。
最初からそこまで高速で読めないかもしれませんが、ここで重要なのは、「いくらじっくりインプットをしても、忘れるスピードを遅くすることは難しい」という事実です。
どんなスピードで読んでも必ず忘れるのですから、よりスピードを上げて一度でも多く繰り返しインプットしたほうが忘れにくくなります。高速でインプットする意識を持つと、結果的にアウトプットも高速化していきます。
こうした速いインプットを実践するためには何が必要でしょうか?
答えは非常に簡単で、「時間、スピードに意識を向けること」です。
極論ですが、普段の自分より少しでも速く読もうとすれば、それだけでも速読になっているのです。あとはトレーニングをして読む速さを何倍、何十倍に上げていくという話だけです。
特に「速読に興味を持って取り組んだけど挫折した」とか速読に対して否定的な考え方を持っている人は、初めから何十倍もの読書スピードを期待してしまい、無駄に目標を高くして挫折しているように思います。
そんな目標は必要ありません。
人は意識を向けることができれば、何かしら新しい気づきが生まれ、それに対して何かしらの行動を起こそうとします。
しかし意識を向けていない状態だと、何も気づけず、何も行動を起こすことができず、変わらない自分のままであり続けるのです。
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【書籍紹介】
『行動する力を生み、最速で結果を出す 速読思考』
著書累計17万部突破!95%超が効果を実感!
いま最も売れている「速読」の著者が初めて明かす、人生の「生産性」を劇的に上げる思考法
■見る速度が上がると考える速度も上がる
■なぜ、あなたは一冊読み切れないのか
■「記憶」や「暗記」は役に立たない
■速く読んで理解力を高める方法
■なぜ、「速読は誰でも必ずできる」と言えるのか
■「読む」から「見る」に切り替える
■「幅広く見る」文字校正トレーニング
■乱数を使った数字速読トレーニング
■キーワード連想トレーニング
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