トランプ氏の当選に抗議する人々 (c)朝日新聞社
トランプ氏の当選に抗議する人々 (c)朝日新聞社
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 全世界から衝撃をもって受け止められたドナルド・トランプ氏(共和党)の大統領選の勝利。当選確実のニュースが流れた直後から、米国内で混乱が続いている。トランプ氏の住居があるトランプタワー(ニューヨーク)には反トランプ派の数千人が詰めかけ、抗議デモを行った。また、米メディアによると、カリフォルニア州オークランドでは、約250人の民衆が抗議デモを行い、その一部が暴徒化し、商店の窓ガラスや車を破壊しようとしたという。

 選挙期間中のトランプ氏による差別的な暴言や排外主義的な主張に対して、事実、多くの米国民がアメリカの先行きに不安や恐怖を抱いている。その一端を示すのは、開票作業が佳境を迎えた11日9日の午前中(日本時間)、カナダ入管当局の公式サイトへのアクセスが一時困難になったことだろう。ネット上には、「(トランプ氏の優勢を受けて)カナダへの“脱出”を検討しているアメリカ人によるアクセスが殺到してるからではないか」という臆測が飛び交った。

 しかし、これは単なる臆測なのだろうか。

 実は以前から「トランプ氏が大統領になったらアメリカから他の国に移住する」と公言していたセレブが少なくない。トランプ氏の大統領当選に対し、彼らはどんな反応をしているのか。ツイッターなどの発言から、その動向を探ってみた。

 日本でも大ヒットとなったテレビドラマ『ブレイキング・バッド』に主演したブライアン・クランストンは熱心な反トランプ派。彼は米ポッドキャスト番組「ザ・ベストセラー・エクスペリメント」のなかで、「(もしもトランプ氏が大統領に当選したら)絶対に、断固としてカナダへ移住する。これはバケーションではない」と語っていた。

 ブライアン氏はトランプ氏の当確が報道された後、自身のツイッターでこうつぶやいた。

 <大統領選の結果に衝撃と失望の念を禁じ得ないが、この結果が私たちの傷ついた国の結束を強めることを望む。私は心からトランプ氏の成功を祈る>

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