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12月18日(金)全国ロードショー




12月18日についに公開される『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。初日の前売り券を買い逃して公開当日にみられない! あるいは仕事が忙しくて映画館へ行かれない!というひとは、まずはスター・ウォーズイベントで新作の世界観に触れてみてはいかがだろう。
映画の公開にあわせた18日~29日、『スター・ウォーズの世界~フォース・フォー・ジャパン~』が汐留の日テレホールで開催されている。新作&旧作のアートワークをはじめ、田辺誠一やしょこたん、東大レゴ部といった、タレントやアーティストによる作品なども展示されているが、メインブースを飾るのは、ことし日本中を席巻したお祭りとのコラボ作品群。青森のねぶたや清水寺の屏風(びょうぶ)などがここに集結している。
お祭りコラボのひとつでもあり、その完成度の高さで世間を驚かせたのが鳥取の砂像アートだ。これを制作したのは、砂像彫刻世界選手権優勝経験を持ち、鳥取の「砂の美術館」の総合プロデューサーでもある茶圓勝彦氏。鳥取のスター・ウォーズ砂像は、高さ3.4メートル×幅7.4メートル×奥行き4.2メートル、160トンもの砂を固めて作った超大作だ。
「最初にスター・ウォーズの砂像というお話をいただいたときは、おもしろそうだと思って気軽に受けたんですが、あとで『スター・ウォーズはコアなファンがたくさんいるけど大丈夫なのか』と聞かされまして(笑)。このプロジェクトに関わることのプレッシャーを感じました」
制作作業にかかったのは20日。しかし、制作にとりかかる前段階、ルーカス・フィルムとの構成や図案のやりとりに2カ月を要したという。
ルーカス・フィルムのキャラクターに対するこだわりは半端ではない。最初にスター・ウォーズの企画を映画会社に持っていた際、ジョージ・ルーカスが「監督のギャラは抑えてもかまわないから、商品化権がほしい」と交渉したのは有名な話だ。現在では当たり前となっている、キャラクターグッズ販売というビジネスモデルにいち早く注目したのはジョージ・ルーカスなのである。それだけにキャラクターに対しての目は厳しい。このプロフェッショナリズムが、スター・ウォーズキャラクターの高いクオリティーを支えているのだ。
「旧作に登場するキャラクターは映画をみればわかるからいいんですが、難しかったのは新作のキャラクターですね。ほとんど資料がないんですよ(笑)」
ルーカス・フィルム側から与えられた情報は、予告編のショートムービーや数点のスチル写真くらいだったという。
「手持ちの写真だけで、後ろのほうはこうなっているんじゃないかとか、想像力をフルに発揮して作りました」
それでこのスーパーハイクオリティー。さすがは世界チャンピオンである。
今回の『スター・ウォーズの世界~フォース・フォー・ジャパン~』では、鳥取の砂像を東京まで運んでくるのはかなわなかったが、代わりに鳥取から運んできた砂を使って新作のキャラクターBB-8の砂像をこちらで制作し、公開している。高さ50センチ、細いアンテナまで再現されており、砂と水だけで作ったとは到底信じられない精巧な作りだ。もちろん、大型のスター・ウォーズ砂像も鳥取の「砂の美術館」で絶賛公開中。ぜひ足を延ばしてみてもらいたい。
ほかにも、映画公開にあわせたスター・ウォーズイベントが各地で開催中だ。六本木ヒルズを皮切りに全国で旋風を巻き起こした『スター・ウォーズ展』が横浜のそごう美術館に帰還(1月5日まで)。東京スカイツリーでは『STAR WARS TOKYO SKY WALK』を開催、12月17~20日の4日間限定でライトセーバーをイメージした記念ライティングが行われている。ますます盛り上がるスター・ウォーズ! 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』はいよいよ本日公開される。
(文・写真/松岡宏大)
【関連情報】
スター・ウォーズの世界~フォース・フォー・ジャパン~
http://www.ntv.co.jp/starwars/
砂の美術館
http://www.sand-museum.jp/