「新規の企画は数字が読めない部分がありますから敬遠されがちです。企画を通すための手段として人気が見込める続編に、と判断した結果が重なったのではないでしょうか」

 そう語る田幸さんは「ハケンの品格」に期待する。

「当時と比べて非正規雇用がますます増え、働き方も大きく変わっています。感染症拡大防止の影響でテレワーク導入が進み、職場環境も大きく変わる中、どのようにハケンを切り取ってくれるのか、楽しみです」

 吉田さんは、「SUITS」の健闘に注目だ。

「フジはフジなりのやり方を見つけつつあるような気がします。FOD(フジテレビオンデマンド)で、『東京ラブストーリー』のオリジナル版に加えリメイク版も配信しますし」

 ただ人気作の続編といっても、昨年放送された「おっさんずラブ」の続編のように、社会現象的なヒットとなった1作目ほど注目が集まらなかったケースもある。特に半沢や、キムタク主演作は、そこそこの数字では及第点をもらえそうにない。スマホ離さぬ、移り気な視聴者の目に、2匹目のドジョウを狙う編成はどう映るか。(本誌・太田サトル)

週刊朝日  2020年3月27日号

暮らしとモノ班 for promotion
「集中できる環境」整っていますか?子どもの勉強、テレワークにも役立つ環境づくりのコツ