漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「魂のタキ火」(六本木編=NHK BSプレミアム 4月3日23:15~)と「石橋、薪を焚べる」(フジテレビ 火曜24:25~)をウォッチした。
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ドラマも放送延期続きのテレビ局、低予算&少人数でできるのはそう、焚火(たきび)!と、思いついたのかどうか知らんけど、同時期に焚火番組が2本も放送された。
一本は「魂のタキ火」(NHK BSプレミアム)。東京タワーを仰ぎ見る六本木のビルの屋上で、前田敦子と勝村政信と古市憲寿が焚火を囲む。
屋上で焚火って、なんかこわい。灰が飛びそうで、屋根が燃え落ちそうで。もちろん最新の設備でそんな心配はないんだろうけど。
もう一本は「石橋、薪を焚(く)べる」(フジテレビ)。こちらは石橋貴明が、屋外で焚火をしながらゲストとさしで語り合うスタイル。初回はカンニング竹山が登場。
人は焚火を前にすると語り出す。ちょっと正直になる。そしてちょっと昔のことを思い出す。
前田あっちゃんは「なんで結婚したの?」と聞かれ、「(相手が)結婚してくれるって言ったから」と、炎に照らされながら答える。
「結婚しようって言う人、なかなかいないじゃないですか。この世界の男の人は、自分が一人前になるまでは結婚に踏み出せないって、みんなそう言うんですよ」
そうやってやんわり断られてきたのかと、パチパチと薪がはぜる音を聞きつつ、あっちゃんのこれまでの恋の道程に思いをはせる。