甚大な被害を及ぼした、青葉容疑者の事件。通常なら、休憩をとりながら1日8時間程度、容疑者の取り調べを警察や検察は行う。しかし、青葉容疑者に対しては、かなり限定的になるという。そして、収容先が京都府外の大阪拘置所となるのは青葉容疑者のような歩行困難者でも収容できる専用の施設があるためだ。大阪拘置所関係者はこう話す。
「大阪拘置所では去年の年末あたりから青葉容疑者が来るということで準備していた。青葉容疑者はストレッチャーに乗せられ、拘置所にやってくるそうです。大きな病院の医師や看護師が常駐する態勢だ。トイレや食事も一人ではできないので、介護者もつく。食事は介護者がスプーンなどで食べさせなければならないそうだ。怖いのは発熱。この時期、新型コロナ感染も心配されるので大変だろう」
大阪拘置所では8人の刑務官が新型コロナウイルスに感染。所内が大騒動になったことを本誌は伝えた。5月にも4人の刑務官が再度、陽性となっている。
「大阪拘置所で発熱となれば、コロナが疑われます。収容者でも発熱すれば、すぐに隔離している。今、非常にピリピリしています。さまざまな想定で事前準備をしており、青葉容疑者への対応、コロナ対策は、万全だ。もし、青葉容疑者が発熱すれば、PCR検査を実施となる」(前出・大阪拘置所の関係者)
27日は青葉容疑者を乗せた寝台車を警護の車両がはさみ、大名行列のような移動となりそうだ。被害者遺族の一人はこう話す。
「亡くなった同僚、負傷者がどれほど苦しいのか、青葉はわかっているのか。寝台車で警察署に行く? なぜVIPのような待遇なんだ。苦しむのは、被害者、ご遺族。これおかしい。逮捕まで事件から1年近くもかかり、警察は何をしてたんや」
(今西憲之)
※週刊朝日オンライン限定記事