<ライブレポート>東方神起、世界同時配信ライブで圧巻のステージを披露 「今日のライブがこの時期を乗り越えられる力になったら」
<ライブレポート>東方神起、世界同時配信ライブで圧巻のステージを披露 「今日のライブがこの時期を乗り越えられる力になったら」
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 東方神起が、5月24日にオンラインライブ【Beyond LIVE】を開催した。

 【Beyond LIVE】は、SM ENTERTAINMENTとNAVERによる世界初のオンライン適用型コンサート。AR技術とリアルタイム3Dグラフィック技術を活用した本コンサートは、まるで異次元にいるかのようなライブ空間を演出したり、グローバルのファンとリアルタイムで交流したり、生のコンサートとは一味も二味も違ったライブ体験が楽しめるのが特徴だ。これまでSuper M、WayV、NCT DREAM、NCT 127が熱演を繰り広げてきたが、第5弾となる今回の公演には、SM ENTERTAINMENTの現役グループでは最長の活動歴を誇る東方神起が登場。洗練されたライブ・パフォーマンスで、世界中のファンを熱狂させた。

 開始時刻になると、オープニング映像がスタート。それからほどなくして、細身の黒いパンツに白いジャケット姿の東方神起がステージに登場し、ライブは「呪文 - MIROTIC」で幕を開けた。ステージは壁と床一面が映像モニターとなっており、曲に合わせて幻想的な映像が映し出されるなか、チャンミンとユンホは8人のダンサーと共に緊張感溢れるパフォーマンスを繰り広げていく。

「4月の公演を楽しみにしていた日本のファンのみなさんのために」と、中盤パートでは日本語の楽曲「ANDROID」「Trigger」「明日は来るから」の3曲を披露した。「ANDROID」では、「行くぜ!」「みんな一緒に!」と日本語の煽りもあり、コメント欄は「日本語ありがとう!」など日本のファンの喜びのコメントが溢れた。序盤は「運命 (The Chance of Love)」「Before U Go」「Truth」と、2人のダンスの個性が際立つようなスロー~ミドルテンポのナンバーが続いたが、このパートでは力強く息の合ったステージングが象徴的だった。

 続いて、ライブはそれぞれのソロステージへ突入。まずユンホは、初のソロミニアルバム『True Colors』より、「FOLLOW」をパフォーム。ポップなダンスナンバーで、持ち前のダンススキルを存分に発揮した。一方チャンミンは、4月に発売されたばかりのミニアルバムより、表題曲「Chocolate」を披露。「Chocolate」は、様々な声色を駆使しなければならないユニークな楽曲だが、それもなんなく歌いこなし、スキルフルな一面を見せた。なおソロパートの映像は、上半身アップ、全身アップなど5つのカメラの映像で構成されており、ユンホ、チャンミン、それぞれの魅力を余すことなく堪能できる仕様となっていた。

 抽選で選ばれた200人のファンとのゲームコーナーを挟み、ライブは後半戦へ。赤いペンライトを振る大勢のファンと共に「Always with you」歌唱し、オンライン上でも一体感を高めると、続く「Dream」では、2人共ステージを離れ、舞台裏を通り、会場のロビーで歌うというオンラインライブならではの演出が導入された。

 そしてクライマックスは、東方神起と最先端の映像技術のコラボで、大迫力のステージが展開された。ユンホの「最後は情熱に溢れる楽曲を用意しました!」という言葉の通り、「Why? (Keep Your Head Down)」から「Rising Sun」では、まるで本物のような炎が2人を包み込み、ステージのボルテージは最高潮に。歌、ダンス、表情、すべてが圧倒的なパフォーマンスで、フィナーレを飾った。

 終演後のサプライズライブ(Q&Aコーナー)では、「久しぶりのライブどうでしたか?」という質問に、ユンホは「実際、たくさんの国に行くことはできないので、今回、全世界にファンがいることを実感しました。ここにいるみなさんがいたからできたことだと思います。本当にみなさんありがとうございました!」と、観てくれていたファンに感謝を伝えた。そしてチャンミンは、「大変な時期だと思いますが、今日の【Beyond LIVE】がこの時期を乗り越えられる力になったら嬉しいです」と、この日のライブを締めくくった。

 【Beyond LIVE】は今後、5月31日にSUPER JUNIORの出演が決定している。Text:mika fuchii

◎イベント情報
【Beyond LIVE – TVXQ! Beyond the T】
2020年5月24日(日)