ちなみに、原と森山未來のつきあいは結構長いそうだ。伊勢谷友介監督作品で、森山も出演する映画『セイジ―陸の魚―』(2011年製作)の劇中音楽に原が参加していたことをきっかけにして、2人はこれまでに様々な作品で“共演”してきた。彫刻家・名和晃平と振付師でダンサーのダミアン・ジャレによる舞台『VESSEL』(2016年)の音楽を、がんの治療にあたっていた坂本龍一に代わって担当したのが原で、出演していたのが森山。昨秋、長崎県壱岐島で開催された漫画・アート展「カミテン」に出展された映像監督の大場潤也による作品『神天』(2019年)でも両者は合流する、といった具合だ。そうやってフィールドも軽やかに超えて活躍する原摩利彦の現在地は豊醇(ほうじゅん)だ。(文/岡村詩野)

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