――それはどちら側の意見だった?

高野弁護士:双方の合意ですね。

――手越さんとしては早めに辞めたいということだったんですか?

手越:コロナウイルスは自然発生的なウイルスなので、いつ収束して、いつライブができるのかというのが、世界中でわからないことじゃないですか。これがもちろん3月に話した段階の、春にあるならもちろんそれを終えてだと思っていましたし、僕の契約満了もあったので、その契約満了の時期まではジャニーズ事務所に筋を通すというのもあるとは思ってました。

――契約満了は何月何日だった?

手越:(来年の)3月末です。

――3月の段階では延長の契約をしていなかった?

手越:はい。ちょっと確認していいですか?(高野弁護士と相談)

高野弁護士:今ちょっと誤解があると思うんだけど、延長というのは来年の3月という趣旨です。契約は一年ごとですので、来年の3月末までというのが決まった段階だったわけです。 

――ということは、今年の3月に延長の契約はしてたということ?

手越:そうです、はい。

――それを前倒しにしたというのは、手越さんの意向?

手越:交渉としては、ジャニーズ事務所側からのスタートだったので、そちらに対して失礼がないように、こちらとしてはお答えしていった。高野先生にも、僕はあくまでもジャニーズ事務所と円満での退所がしたいというのは、最初に僕が依頼した段階ではお話しさせていただいたんです。

 で、6月最初ぐらいの段階では、6月末、ということをジャニーズ事務所から言われて、それに対してこちらも「わかりました」と返したんですけれども、本当に6月19日の数日前に、ジャニーズ事務所から、今週金曜の6月19日の解除でもいいよと向こうの弁護士から高野先生のほうに通知が来ました。それに対してお互い話し合いを進めた結果、確かに6月末まで待ってしまうと、いろんな情報漏えいだったりとか、いろんな人が勘違いされて報道されてしまう。そうすると、僕もそうだし、ジャニーズ事務所も損をしてしまう。ということで、じゃあ、6月19日の契約解除で合意と言う形で手越サイドもOKですという形で、合意・調印しました。

――辞める時に、副社長の滝沢さんともお話ししていない?

手越:はい。

――それに関してどう思うか。

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手越ガールズはなぜ同席したのか