若者世代の圧倒的な支持を受ける橋下徹大阪市長(42)から、大胆な年金改革案が出た。次期総選挙を前に、「維新の会」の基本方針(政権公約)に『(現行の年金制度の)賦課方式から積み立て方式(自分で払った保険料で自分の年金を賄う)への移行』が入る可能性」について記者が聞くと、橋下市長はこう断言したのだ。
「積み立て方式は最低ライン。さらに超えて掛け捨て方式までいけるかどうか。資産家は年金をもらわずに生活してください。資産のない人には年金を支給する。まあ、総スカンを食らいますよ。(大阪維新の会が開講する「維新政治塾」には)国会議員になりたい人が山ほど来るでしょうけれども、そういう人が残れないような(大胆な改革)案を出します。千人の応募者のうち、残るのは3人ぐらいじゃないですか」
さらに、税制についても
「国民皆確定申告制にして、使ったものは経費、税金はかけないという発想。日本国内でお金を使ってもらうには、どういう税制がいいのかを考えている。維新の会の目玉政策になると思います」と、橋下市長らしい斬新な案を話した。
年金改革を先送りにしてきた既成政党は、橋下人気にあやかりたいのが本音だろう。さて、どう出るか。
※週刊朝日 2012年2月24日号