
個性派俳優・佐藤二朗さんが日々の生活や仕事で感じているジローイズムをお届けします。今回は、コラムを超えた新たな試みです。
【場面カット】クランクアップでは佐藤二朗も感極まった浦安鉄筋家族のワンシーン
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眠い。今、俺はものすごく眠い。いま「俺」を「おり」と打ってしまい、「おりものすごく」となり、おりも政夫さんを思い出した。そんなことはいい。いや、おりも政夫さんのことを「そんなこと」と書いたわけでは決してなく、いきなり関係ないことを書いちゃったから「そんなこと」である。俺、なんでこんなにおりも政夫さんに気を使ってるんだろ。お会いしたこともないのに勝手にお名前を出してすみません、おりも政夫さん。
このままおりも政夫さんのことを書き連ねても不思議はないくらい、おりも政夫さんのおかげで字数を稼げたわけだが、とにかく、俺は今、ものすごく眠いんだってば。
それもそのはず。昨夜、晩酌の果てに酔って寝てしまい、しかも自分の部屋でクーラーをつけっぱなしで布団に入らず寝てしまい、寒くて起きたのが深夜2時半。
こりゃアカンがなと布団を敷き、オシッコをして、歯を磨いて…としているうちに目が覚めてきてしまい、なかなか二度寝ができない状態に。いっそ起きてようか、いやいや寝なきゃ、でも目が覚めちゃったんだよオイ、いやでも少しでもいいから寝なきゃ、などとしているうちに現在お昼の1時である。
深夜からお昼になる間、眠いといったら眠いけど、外は天気いいし、何か寝るのもったいない気がするし、でも何かをやるにはやはり眠いし、要するに、さして意味のあることを一切しないまま呆然としてたらお昼の1時になってしまったわけなのです。
もう、「ダメ人間0点ズ」である。いや「ズ」ではないな、俺1人だし。ちなみに「はじめ人間ギャートルズ」に掛けたの。あんまり掛かってないか。てか若い方々は知らないだろうな、はじめ人間ギャートルズ。そしてギャートルズを変換したら俺の携帯、「ギャーと留守」になったよ。静かにせよ。留守番は騒がず静かにせよ。