代表格が「ペヤングソースやきそば超超超大盛GIGAMAX」(まるか食品)。サイズは通常の4倍と規格外だ。同シリーズには、にんにく風味の「ガーリックパワー1872kcal」も存在する。
「にんにく臭の強さが過激ですが、それがまたウマい。やりすぎ商品のトップランナーともいえる商品です」(大山氏)
ここまで過激な路線には手が出ないという方にオススメの人気ジャンルは「汁なし」。食べやすさに加え、熱いスープがないため夏とも相性が良い。汁なしカテゴリーに注力する東洋水産の広報担当者は、こう説明する。
「特に人気の商品が『冷しぶっかけうどん』や『マルちゃん正麺 カップ 焼そば』。3月に発売した袋麺の『マルちゃん正麺 ソース焼そば』も計画以上の売れ行きです」
エースコックも「汁なし」商品を充実させている。汁なしカップ麺「焼そばモッチッチ」シリーズから「塩レモン焼そばモッチッチ 瀬戸内レモン仕立て」を8月3日に発売した。同社の広報担当者はこう語る。
「もちもち真空仕立て麺にレモン果汁の爽やかな香りと酸味が利いた塩だれがからむ、暑い夏にピッタリの一杯です」
誰もが知る定番商品にも数々のバリエーションが登場している。前出の大山氏は次のように語る。
「定番商品はいつでも帰れる故郷のように心安らぐ存在。私のオススメの一つは『マルちゃん もっと赤いたぬき天うどん』(東洋水産)。大きく真っ赤な紅しょうが入り小えび天と赤いかまぼこ入りで、しょうがの辛みがクセになる。また、ヤマダイの人気本格ラーメン『凄麺』シリーズの『ニュータッチ ねぎみその逸品』は、味噌の旨味が濃厚で風味も豊かです」
■ヘルシー志向やビーガン向けも
50年以上の歴史がある定番商品「サッポロ一番」を展開するサンヨー食品も、ステイホームで「全般的に売れ行きが高まった」と話す。
「特に『カップスター しょうゆ』が人気です。『サッポロ一番 どんぶり』シリーズも塩味・みそ味ともに好評で、多くのお客様から『久しぶりに食べたけど、おいしい』と再評価していただいております」(サンヨー食品広報宣伝部)