2018年3月【財務省公文書改ざん事件】
森友問題で国有地取引に関する決済文書の書き換えが発覚。当時財務省理財局長だった佐川宣寿国税庁長官が辞職した。後に、文書の改ざん作業を強いられたことを苦にして、財務省の近畿財務局職員が自殺するという痛ましい事件が起こった。
2018年7月【赤坂自民亭】
気象庁が豪雨への警戒を呼び掛けていた7月5日夜、安倍晋三首相や自民党議員ら約50名が東京・赤坂の議員宿舎で宴会を開いていたことが判明。いわゆる「赤坂自民亭」事件として、多くの国民や野党から批判の声が上がった。この宴会で初動対応が遅れ、「平成30年7月豪雨」の被害拡大につながったのではないかとの指摘も出た。
2018年12月【辺野古への土砂投入】
米軍普天間飛行場の名護市辺野古への県内移設計画で、政府が沿岸部に土砂の投入を開始。沖縄県では、県民投票や選挙で何度も反対の民意が示されたが、工事は止まらなかった。記事の写真は、18年6月の沖縄全戦没者追悼式典で、あいさつに向かう安倍首相に厳しい視線を向ける参加者たち。
2019年11月【桜を見る会】
招待者の選定基準などをめぐり批判が高まっていた首相主催の「桜を見る会」について、20年度の中止を決定。ホテルで行われた「前夜祭」の費用が安すぎることが有権者への利益供与に当たるのでは、との指摘もあったが首相が領収書などの物証を示すことはなかった。
2020年4月【アベノマスク】
新型コロナ感染症対策として全世帯に布マスクを配布を表明。政府は郵送費も含めて466億円の経費を見込んでいることがわかり、国民から批判が殺到した。だが、安倍首相は国会でも自ら布マスクを着用して効果を“アピール”した。
2020年6月【河井夫妻の逮捕】
19年の参院選をめぐり、東京地検特捜部が前法相の河井克行衆院議員と妻の案里参院議員を買収容疑で逮捕。同参院選で、自民党本部が案里氏側に1億5千万円という異例の額を資金提供したことも問題視された。
<番外>【国会でのヤジ】
国会での度重なるやじも繰り返された。安倍首相は国会で野党議員からの質問に対して自席からやじを飛ばすことが多く、何度も議長から注意を受けた。
(文=AERAdot.編集部)