最近では家にソーラーパネルを設置しているところも少なくないが、そこで発電した電力を売ることができることをご存じだろうか。初期投資は必要になるが、賢く使えば定期的な収入源にすることもできる。
2012年7月にスタートした「再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度」で、10キロワット未満の場合、電気の供給が開始されてから10年間(11年目以降は価格が変動)は、1キロワット時当たり42円(税込み)で電力会社に売ることができるようになった。
一般家庭用の設備(容量4キロワット)を設置した場合、太陽光発電協会の試算によれば、年間の予想発電量は毎時約4千キロワット。太陽光発電システムを提供している日本エコシステムによると、「一般的には発電量のうち約7~8割は売ることができる」ので、仮に10年間、8割の電力を売ったとすれば約134万円になる。もちろん設備の設置には、まとまった額の初期投資が必要だ。
「平均設置価格は約200万円ですが、国だけではなく補助制度を設けている自治体も多いので、事前によく調べてください」(同社営業担当者)
たとえば、宮城県気仙沼市では、国と自治体を合わせると約30万円の補助が受けられる。これなら、11年目以降も同じ価格で売れたとすれば、13年目には初期費用の元が取れて、それ以降、毎年約13万円の収益が確保できる計算だ。
※週刊朝日 2013年1月18日号