冷えは思っている以上に怖いもの。男性は女性ほど「体を冷やす」ことに注意していないかもしれないが、うつやアレルギー、さらにはがんまで引き起こす「万病のもと」。EDといった意外な症状を引き起こしてもいるという。
自分が“冷え”を感じているかどうかのチェック方法をひとつ、お教えしよう。朝起きてすぐ脇の下に手を差し込み、その手を次に腹に置いて、脇の下よりおなかのほうが冷たく感じたら、それは冷えている証拠。東京女子医科大学付属青山自然医療研究所クリニック所長で、血めぐり研究会代表でもある川嶋朗さんは、さらにこんな方法を勧める。それは、耳をぺこっと折る方法だ。
「自分の耳を折ってみて異常に痛ければ、毛細血管の末端まで血が通っていないということなので、冷えてる可能性が大ですよ」
女性の場合は、「毛深さ」もひとつのバロメーターなんだとか。「冷えると自然と産毛が濃くなる。体が自然に守ろうとしているんですね。冷えた場所に空気の層をつくって断熱材となるわけです。とくに背中や腰から下がふさふさ毛深い女性は冷えを疑ってみて。その部分を温めたり、体質を変えることで薄くなるはずです」。
美容で脱毛した場合は、体の調整が利かず冷えを招くこともあるので、注意が必要だ。
※週刊朝日 2013年2月8日号