

テレビやラジオなどでの発言を取り上げて、ネットでの声をもとに称賛したり、批判したりする最近のネットの芸能ニュース。お笑い芸人・カンニング竹山さんもその発言が「称賛」や「批判」のターゲットとなる人物のひとりである。これに対し、堂々巡り過ぎないかと疑問を呈す。
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よくネットで「〇〇が称賛」とか「番組で〇〇が発言して非難」とかいうニュースがあるじゃないですか。あれって、堂々巡りしちゃっているなっていうのを最近感じていて。どういうことかというと、ネットの芸能ニュースを書いている人が素人のバイトさんだったりするんだけど、その書いている人はそもそもネットの反応を見ているわけですよね。
テレビやラジオでの芸能人の言動に対してネットの反応や書き込みを見て、「あ、称賛って記事作ろう」って思っているわけですよね。それを見て、ネットに記事を書いて出しているから、実はネットに書かれていることが世間の声としたうえでの記事だから、結局、コレってネット内で堂々巡りしているなと思ったんです。
もし、街頭でたくさんインタビューをしていたり、手紙やメールの反響がきているとかいうデータがあるならわかるんだけど、そういうことではなくて、「竹山の発言が称賛」とか「竹山の発言が批判の的に」とかネットに出ているのは、全部、ネットで意見を拾って、それをネットの芸能ニュースに出して、全てネット内で完結していることじゃないですか。
それを受け取る人たちはニュースとして見るわけですよね。そうすると「あぁ~そうだんな、いま竹山は批判されているんだ」って思っちゃうじゃないですか。ネットに意見を書き込んだりする人の方が圧倒的に少ないのに、たとえば人口の2割の人が書き込むけど残りの8割の人は書き込まないとすると、ほんの一部の人が書き込んだ意見の世界をグルグル回った内容がまるで真実のようにニュースになり、残りの8割の人たちが「そうなんだ」って信じてしまう。