AIによる文字起こしサービス拡大の背景にあるのはテレワークの拡大だ。新型コロナウイルスの影響でオンライン会議も日常となった。非対面のコミュニケーションで生じる不安・不信を取り除き、効率的に仕事をするために、情報共有は欠かせない。そのため、議事録の自動作成などへの需要が増している。

「音声を文字化するメリットは、検索が可能になることです」

 Rimoの相川社長にそう聞いて、記者も実際に試してみた。まずRimo Voiceで最近のインタビューを文字起こしし、同じ画面上で、Macの「command」+「F」(Windowsでは「Ctrl」+「F」)で検索バーを出す。そこに会話の中で何度も出てきた「ベンチャー」という単語を入れると一瞬で「ベンチャー」が全てハイライトされた。ここまではいつもの検索と同じだが、Rimoが便利なのは、文字と音声がシンクしているため、ハイライト箇所をクリックすれば、前後を含めた音声が再生されることだ。これなら必要な箇所をピンポイントで聞き直せる。(編集部・石臥薫子)

※【議事録はAIにお任せ? 方言に対応、“同時通訳”も…進化した自動文字起こしサービス】へ続く

AERA 2020年11月30日号より抜粋

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