帯津良一(おびつ・りょういち)/帯津三敬病院名誉院長
帯津良一(おびつ・りょういち)/帯津三敬病院名誉院長
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ホワイトハウス近くで「バイデン氏勝利」を喜ぶマスク姿の人たち=2020年11月7日、ワシントン (c)朝日新聞社
ホワイトハウス近くで「バイデン氏勝利」を喜ぶマスク姿の人たち=2020年11月7日、ワシントン (c)朝日新聞社

 西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱する帯津良一(おびつ・りょういち)氏。老化に身を任せながら、よりよく老いる「ナイス・エイジング」を説く。今回のテーマは「再びマスクについて」。

【写真】ホワイトハウス近くで「バイデン氏勝利」を喜ぶマスク姿の人たち

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【必要悪】ポイント
(1) 日本ではマスクがすっかり定着、しないと悪者に
(2) しかし、マスクは「必要悪」だと肝に銘じるべき
(3) どの局面でマスクが必要なのか、もっと議論すべき

 米国大統領選挙はバイデン氏が勝利をおさめました。この政権交代で何が起こるかについては、様々に語られていますが、私が危惧するのはマスクについてです。バイデン氏は新型コロナウイルス対策としてマスク着用の義務化などを考えているようです。日本は米国の動向にすぐに反応する国。米国でマスク着用が義務化されたら、やはりマスクは大事だという意識がこれまで以上に強まるのではないでしょうか。

 私はこういう時だからこそ、マスク着用のマイナス面をしっかり考えるべきだと思うのです。

 ロックダウンなどをしないゆるやかな新型コロナ対策を進めているスウェーデンでは、マスク着用が推奨されておらず、街でマスクを見かけることが、ほぼないそうです。しかも国民の約8割がこの方針の保健当局を信頼しているというのですから大したものです(朝日新聞11月10日付夕刊)。

 一方、日本ではマスクがすっかり定着して、外を1人で歩くときでも、みんながマスクをしています。まるでマスクをしない人は悪者のような雰囲気です。しかし、外を1人で歩いて“3密”ではない状況で、なぜマスクをするのでしょうか。

 私は、マスクは決して体にいいものではないと考えていますから、必要でない時はすぐにはずしてほしいと思います。もっとみんながマスクは「必要悪」であると肝に銘じるべきです。

 これまでも書きましたが、マスクは新型コロナに対抗するための免疫力を低下させます。それは免疫力の源泉が呼吸にあるからです。その呼吸で大事なのは、息をしっかり吐き切ることです。マスクをしていては、どうしても呼吸が浅くなってしまいます。マスクをすればするほど、免疫力を低下させて自分を新型コロナに感染しやすくしているという矛盾を理解してほしいと思います。

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帯津良一

帯津良一

帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「貝原益軒 養生訓 最後まで生きる極意」(朝日新聞出版)など著書多数。本誌連載をまとめた「ボケないヒント」(祥伝社黄金文庫)が発売中

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