■髪をかき上げる仕草も計算?

 チアリーディング仕込みの“負けず嫌い”がバラエティ番組で露呈したことも。2014年にタレントの菊地亜美と出演した「しゃべくり007」で、菊地主導のトーク展開に納得がいかなかった中村は「今日は(菊地に)負けてる感がある」と涙を流したのだ。

「番組で泣いてみせる姿もそうですが、中村さんは基本的に頭の回転も速いので『あざとい』演出がとても上手な方だと思います。ネット上の『あざといと感じる芸能人』でもたびたび名前が上がっています。ラフに髪をかき上げる“かき上げスタイル”や、カラフルワンピースを着倒して、彼女の代名詞としてしまったのも計算してセルフプロデュースしたからでしょう。不潔キャラも現在の姿へ持ってくるための仕掛けかのような見事なイメージチェンジですよね。女優としてのキャリアも着々と積み上げてきた彼女ですが、今後はまた違った角度での演出を狙っているかもしれません」(女性週刊誌の芸能担当記者)

 ドラマウォッチャーの中村裕一氏は、そんな中村の今後についてこう分析する。

「スタイル抜群で聡明な顔立ち、それでいて気さくなキャラクターも兼ね備えており、バラエティまでキチンと対応出来る器用さもある。決して『その他大勢』に埋没することのない、目を引く存在であることは間違いありません。ただ、女優としては現時点でまだ名刺代わりになるような作品と出会えていないようにも感じます。しかし、それは裏を返せばチャンスと伸びしろがあるということ。演技力をさらに磨き、今後、主人公のライバル役や冷徹な悪役、ゴージャスな見た目とは真逆の普通の役などで強烈なインパクトを残せば、さらなるブレイクを果たす可能性は十分にあると思います。地上波ではしばらく主演から遠ざかっていますが、Netflixなどの配信ドラマにも積極的に進出して、ワールドワイドに活躍する姿もぜひ見たいですね」

 1月29日には映画「名も無き世界のエンドロール」の公開を控える中村。政治家の令嬢で、芸能界で活躍する高飛車なトップモデルの”嫌な女”リサという重要な役どころを演じる。抜群のプロポーションを駆使したアクションや、あざとさを活かした悪女など、新境地を楽しみにしたい。(高梨歩)