実際、記事を読んだ消費者が大豆に何かが添加されていると思い込み、「大豆に変なものを使っているのか」などと不安の問い合わせを複数受けた納豆メーカーもあった。担当者は、
「大豆に着色したり、添加物を使うこと自体、あり得ない話です。一体、何色を付けたらおいしく見えるというのでしょうか。なぜわざわざこのような消費者を惑わせるような書き方をして、納豆のイメージをおとしめるのか。営業妨害としか言いようがない」
と憤る。別のメーカーの担当者も、
「最近は、たれやからしの添加物も天然由来のものが多くなっています。百歩譲って、それを『危険』というのは自由だとしても、大豆に何か細工をしているかのような誤解を招く記事は、あまりにひどい。なぜ突然、このような記事が出るのでしょうか」
垣田氏に真意を確認したところ、昨年、「女性セブン」の取材を受けて答えた記事だが、インターネットに記事が配信されているのは知らなかったという。
「消費者に誤解を与えてしまう内容になってしまい、大変申し訳ないと思います」
と陳謝したうえで、こう弁解した。
「私自身は取材に対し、たれとからしの添加物の話だけをしました。雑誌側が後からこの部分を書き加えたという形でしたが、確認の際に、どう読まれるかをもっとよくチェックしないといけなかったと思います。納豆の大豆に、消費者の知らない添加物や着色料が使われているということはまったくありません」
一連の経緯について、小学館に問い合わせると、次のような回答があった。
「ご指摘ありがとうございます。誤解を招きかねない表現がありましたので、垣田達哉さんに確認の上、記事を一部修正いたしました」(女性セブン編集部)
本サイトの確認後、記事は修正されている。
ともあれ、納豆への要らぬ誤解は抱かなくてよさそうだ。(AERAdot.編集部)