勢いが止まらない「アベ相場」。2月19日から3月19日の1カ月間で、1割以上アップする投資信託をファイナンシャルプランナー(FP)ら専門家が予測。このガチンコ予測の結果を発表する。
上昇した投信を見ると、「楽天日本株トリプル・ブル」をはじめレバレッジをかけたうえで、日本株で強気に運用する「ブル型」ばかり。楽天は30%以上も上昇した「お化け投信」だ。
名前の挙がった全86本のうち、30%以上上昇した「お化け投信」は4本。そのすべてを当てたのは、株塾「株レッスン」を主宰する横山利香FPだった。
今回予測した専門家の足を引っ張ったのが中国関連の投信だ。軒並みマイナスに沈んだ。国会に相当する全国人民代表大会に向けて大型の景気対策が打ち出されるだろうとの期待はあったが、空振りに終わったようだ。
「昨年は景気が悪かったので今年は回復する。1カ月前はそう思っていたが、読みを間違えたようです。中国は尖閣問題などカントリーリスクを抱え、海外からの投資資金が引いている可能性がある」と業界歴24年目のベテランFPで「ファイナンシャルリサーチ」の深野康彦代表はいう。
1カ月前とはまったく見方が変わった中国だが、とにかく経済の動きは素早い。投資するなら、それをしっかりと肝に銘じて、自己責任で。
※週刊朝日 2013年4月5日号