3位には国際基督教大636万円が入った。早慶に次ぐ難関大として位置付けられる4位の上智大634万円、5位の東京理科大619万円を上回った。学部学生3千人程度の小規模の大学で、幅広く学問を学んでいくリベラルアーツ教育を特徴としている。秋篠宮家の眞子さま、佳子さまが進学したことでも知られる。
卒業生は日本アイ・ビー・エム、PwCコンサルティング、電通、日本放送協会など、高収入が見込めるグローバル企業や日本を代表する企業・団体に幅広く進んでいる。大学の担当者は言う。
「自分の興味関心を中心に据えて、幅広く学ぶ姿勢が身につくのが本学の強み。関心のない仕事を任せられても、自分なりの学びを見つけて取り組む。そうした意識の差が年収にも表れているのではないでしょうか」
7位は関西から同志社大が596万円。8~10位は明治大587万円、立教大584万円、青山学院大575万円と、近年人気が集まる大学が僅差(きんさ)で並ぶ。この上をいくのが6位の中央大596万円だ。同大キャリアセンターの池田浩二副部長は、学生の強みについてこう語る。
「真面目な学生が多い。(都心から離れた)東京・八王子という立地もあり、地方出身者が多く集まっているのもその要因でしょう。会社の中で積み上げて成果を出す点では、他のGMARCH(学習院・明治・青学・立教・法政)の学生に負けない自信があります」
(本誌・吉崎洋夫)
※週刊朝日 2021年2月5日号より抜粋