米誌タイムの“Next 100 Most Influential People”(最も影響力のある次世代の100人)特集で選出されたデュア・リパについて、カイリー・ミノーグがエッセイを寄稿している。
「デュア・リパは、ポップの宇宙でまばゆい光を放ちながら新境地を開拓する輝く星だ。約4年前に自身の2アルバムのうちの最初の1枚をリリースしたばかり。そして今日、彼女は文化的景観に自身の居場所をレーザーのごとく正確に刻み込んだ上で、時代精神(zeitgeist)と手を取り合いながら踊っているのだ」とカイリーはデュアを紹介している。
2020年11月に生配信された、デュア・リパによる話題のオンライン・イベント【Studio 2054】に出演した際、カイリーは新曲「リアル・グルーヴ」をデュアとデュエットした。もともとはカイリーが11月にリリースしたニュー・アルバム『ディスコ』に収録されているソロ曲だったが、その後デュアが参加したリミックス・ヴァージョンが公開されると、1月16日付の米ビルボード・ダンス/エレクトロニック・ソング・チャート“Hot Dance/Electronic Songs”で15位に急浮上した。
このイベントについてカイリーは、“壮観でインクルーシヴ(誰でも受け入れる)、どういうわけか未来的でありレトロ”だったと振り返り、デュア・リパの“クレバーなソングライティングに、一瞬で認識できる声があらゆるところに刻印されていた”と述べている。ポップ界の大スターとして注目を集め続けてきた彼女だが、若いデュアがこれまで積み上げてきた努力の成果をイベントの中心で発揮する様を、周辺的な立場から眺めることができたと綴っている。
デュアは幼少時代から父親に、“少しばかりの運を作るためには努力しなければならないよ”と言われていたことをカイリーは紹介している。その言葉を「(デュアは)聞いていたようだ」と彼女は続け、「彼女が25歳であるだけに、その功績はさらにいっそう注目に値する」と綴っている。