制球難に苦しむソフトバンク・高橋礼(C)朝日新聞社
制球難に苦しむソフトバンク・高橋礼(C)朝日新聞社
この記事の写真をすべて見る
骨折して長期離脱した西武・外崎修汰(C)朝日新聞社
骨折して長期離脱した西武・外崎修汰(C)朝日新聞社

 ソフトバンク・高橋礼が制球難に苦しんでいる。今季2試合登板で計17四死球。ロッテ・荻野貴司、安田尚憲、西武・外崎修汰と3死球で、外崎は左腓骨骨折で長期離脱する事態となった。

【写真】度重なる死球でブチ切れた男といえばこの人

「2年目の19年に12勝を挙げて新人王を獲得した時は決して制球が悪くなかった。昨年から少し苦労するようになり、今年は捕手の構えたところにいかない球が目立つ。直球のスピードも120キロ台後半と落ちているのが気になります。大量失点で崩れているわけではありませんが、味方の好守にも助けられて内容は紙一重です。この状態が続くと先発ローテーションは厳しくなってくるでしょう」(スポーツ紙のソフトバンク担当記者)

 今季初登板の3月27日のロッテ戦(ペイペイドーム)は6回1/3を投げて2安打2三振2失点。だが、9四死球で103球を費やしている。初回に荻野、安田への死球を含む4四死球で先制点を与え、続く鳥谷も三遊間に痛烈な打球が。今宮がダイビングキャッチからの送球で間一髪アウトにして最少失点に切り抜けたが、立ち上がりに大量失点で崩れても不思議ではなかった。

 4月3日の西武戦(ペイペイドーム)も制球が定まらない。初回に先頭の金子侑司にいきなり四球を与えると、1死満塁から外崎に押し出しの死球。さらに呉念庭に2点適時打を浴びて3点を失う。3回は森友哉を四球で歩かせ、木村文紀の犠飛で失点。5回も山野辺翔への死球から呉に適時打と失点はいずれも四球絡み。6回を8四死球5失点で今季初黒星を喫した。

 この試合では外崎が死球による骨折で長期離脱したことも大きな反響を呼んだ。西武ファンからは次のような声が相次いだ。

「勝負事で起きた事だから仕方がない。山野辺や呉だけでなく、復帰組と助っ人組などやり繰りについて監督の手腕に期待しています。外崎復帰までに良い順位にいられれば、懸念だった選手層が厚くなったと考えられるので切り替えましょう」

「痛い…痛すぎる。でも、高橋礼も『しまった』って感じだったし、責められないよ」

次のページ
ソフトバンクのファンが怒る理由