AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。2021年4月26日号では、企業のITサポート業務に従事する井上裕さん、フリーで経営・マネジメントサポートを行う妻の真理子さん夫婦について取り上げました。
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夫31歳、妻37歳で結婚。夫婦二人暮らし。
【出会いは?】夫がITサポートを務めていた製薬会社に、妻が新規プロジェクトの立ち上げメンバーとして配属された。
【結婚までの道のりは?】将来への展望の違いもあって一度は妻が別れを告げたが、距離を置いたことでお互いの大切さに改めて気づいた。
【家事や家計の分担は?】平日の家事は主に妻が担う。夫の転職活動中は妻が家計の大黒柱となったが、現在は交代し管理を妻が担当。
夫:井上 裕 [33]
メディデータ・ソリューションズ 社内ITサポート
いのうえ・ゆう◆1988年、千葉市生まれ。日本大学商学部卒業後、家電量販店、ケーブルテレビのユーザーサポート、製薬会社のITサポートなどを経て、2020年4月から現職
キャリアアップを目指すべきかどうか悩んでいた時、彼女は「チャレンジすべき」と背中を押してくれただけでなく、二度とやらないとまで言っていた看護師に戻って生活を支えてくれました。おかげでいいポストに恵まれ、今は思う存分やりたい仕事ができています。
今度は僕が、妻のチャレンジを応援する番です。彼女は行動力にすぐれ、走りながら考えることができる人。放っておくと頑張りすぎてしまうこともあるので時にはブレーキもかけながら、彼女が理想とする社会貢献を実現できるよう、パートナーとして支えていきたいと思っています。
前職でよく訪問していた顧客に、印象に残っている80代のご夫婦がいます。いつもピッタリと寄り添ってソファに座り、顔を見合わせてはニコニコされていました。二人が住む小さなマンションにはおだやかな空気が流れていて、こんなふうに年を重ねていける結婚がしたいとあこがれていました。彼女となら、それができると思っています。