※写真はイメージです(gettyimages)
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星渉(ほし・わたる)/作家、講演家。著書に『神メンタル』『神トーーク』『99.9%は幸せの素人』(すべてKADOKAWA)は累計30万部を超えるベストセラー。(写真:本人提供)
星渉(ほし・わたる)/作家、講演家。著書に『神メンタル』『神トーーク』『99.9%は幸せの素人』(すべてKADOKAWA)は累計30万部を超えるベストセラー。(写真:本人提供)

 親なら誰もが経験する、子育て中のイライラ・怒り。朝なかなか起きてこない、朝の準備が遅い、ご飯をこぼす、宿題をしないでゲームばかりしている……。子どものいい分もわかるものの、つい声を荒げてしまって自己嫌悪……そんなことはありませんか?そこで、話題の新刊『科学的にイライラ怒りを手放す 神子育て』の著者である、作家・講演家の星渉さんに「これを知っているとイライラする回数が減る」という対処法、そしてママの幸せを構成する4つの要素を教えていただきました。要素の1つめは「やってみよう」と思う気持ち、2つめは「ありがとう」と思う気持ちでしたが、残り2つは?

【『神子育て』の著者・星渉さんはこちら】

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 さて、ママの幸せを構成する4つの要素、3つめです。

 それは、「なんとかなる」と思う気持ち。物事を楽観的に見れる人のほうが幸せになることがわかっています。物事を楽観的にとらえて、「もう、なるようになるでしょ」と言える人のほうが幸せです。実はこれ、親が子どもに対して思う気持ちとしてはすごくハードルが高いんですね。

 以前、先ほど紹介した慶應義塾大学の前野先生と対談したときも、「うちの子が中学受験をしたとき、私は『どんな結果になっても大丈夫。なんとかなる』と言っていましたが、妻はピリピリしちゃって」っておっしゃっていました(笑)。

 やはりお母さんは子どものことがいつでも心配な生き物なんですよね。でもちょっと冷静に考えてみてください。 

 お母さんたちが言っている「なんとかならない」は結果ありきのものなんです。例えば受験だったら「合格しない」が「なんとかならない」。でも、今回のママの幸せを構成する4つの要素のひとつ「なんとかなる」は「幸せに生きていけるかどうか」。つまり、受験で失敗しても、幸せに生きる方法はいくらでもあるので、「人生なんとかなる」となるわけです。

 もし、自分がやや悲観的な見方をしがち、と思うのであれば、「なんとかなる、なんとかなる」と言い続けて、自分の脳にそう思い込ませてしまうのが一番シンプルな方法ですね。

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「ありのまま」がママを強くする