漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「最高のオバハン 中島ハルコ」(フジテレビ系 土曜23:40~)をウォッチした。
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「女は、四十(しじゅう)から!」と謳(うた)った「その女、ジルバ」に、高岡早紀が28歳だと言いはる「リカ~リバース~」と、最近「オトナの土ドラ」は「熟女の土ドラ」だ。
その熟女戦線に満を持して、大地真央が登場。名古屋生まれの名古屋育ち、美容外科医・中島ハルコ(大地)が、世のあれこれにズバズバ物申す。
まぁひとことで言えば、名古屋(愛知)ミーツ大地真央。ちょいちょい名古屋で、すみずみまで大地真央なんである。
ハルコが、もう一人のヒロインであるグルメ雑誌の編集兼ライター・いづみ(松本まりか)と出会うのは、東山動植物園名物イケメンゴリラ・シャバーニの前。
二人が滞在するのは愛知県の蒲郡クラシックホテル。ドライブするのは幸田サーキット。生しるこサンドに味噌おでん。
ハルコが解決するのは、ういろう屋とひつまぶし屋の後継者問題と、さすが東海テレビ制作。これでもかの愛知名物推し。
幸薄顔から絶妙な不幸オーラがにじみ出る松本まりかの独り言が、いちいちテロップで出てくるくどい演出に、ギラギラ感あふれる大地のファッション(ヒョウ柄がとてもよくお似合い)。
不倫男役に袴田吉彦を配役するどぎつさも、これみんな金のシャチホコだと思えば、なんの問題もない。すべてがとにかく過剰なのだ。過剰といえば、グルメ雑誌の編集長役で今野浩喜も登場。大地と今野といえばもちろんアレね。
「今野、そこに愛はあるんか?」のCMね(このCM自体、大地がシンクロの選手になったり、コスプレアイドルになったり、やたら過剰だけど)。
この二人そろえたならもう早く言ってほしい。「愛はあるんか」とほら早くって、レイザーラモンRGの「あるある早く言いたい」ネタくらいうずうずさせておいて、ドラマでは全然会わない二人。