フー・ファイターズ/ジェイ・Z/キャロル・キングなど、2021年【ロックの殿堂】入りアーティストが発表
フー・ファイターズ/ジェイ・Z/キャロル・キングなど、2021年【ロックの殿堂】入りアーティストが発表

 現地時間2021年5月12日、フー・ファイターズ、ゴーゴーズ、ジェイ・Z、キャロル・キング、トッド・ラングレン、ティナ・ターナーの6組が、今年【ロックの殿堂】入りすることが発表された。

 このうち、ティナ・ターナー、キャロル・キング、フー・ファイターズのデイヴ・グロールは、すでに【ロックの殿堂】入りを果たしている。キャロル・キングはソングライティングのデュオであるゴフィン&キングとして殿堂入りしており、パフォーマーと非パフォーマーの両方で【ロックの殿堂】入りをする最初のアーティストという快挙を成し遂げた。ティナ・ターナーはR&Bデュオのアイク&ティナ・ターナーとして、デイヴ・グロールはニルヴァーナのドラマーとして、過去に殿堂入りしている。

 これに加えて、ラップ界のパイオニアであるLL・クール・J、キーボードの名手ビリー・プレストン、ハードロックのギタリストであるランディ・ローズに<ミュージカル・エクセレンス賞>が授与される。また、エレクトロニック・ミュージックの先駆者であるクラフトワーク、スポークン・ワードの演者として知られるギル・スコット・ヘロン、デルタ・ブルースの第一人者であるチャーリー・パットンに、<アーリー・インフルエンス賞>が与えられる。Netflixドキュメンタリー映画『ブラック・ゴッドファーザー』でもその偉業が取り上げられたクラレンス・アヴァントは<アーメット・アーティガン賞>を受賞する。

 今年殿堂入りするアーティストは「史上最も多様性に富んだ殿堂入りのリスト」と称され、36年の歴史の中で、パフォーマーとして女性のアーティスト/グループが3組同時に殿堂入りするのは今年が初めてとなる。

 【ロックの殿堂】は、デビューから25年以上のミュージシャンが選出対象となる。ジェイ・Z、ゴーゴーズ、フー・ファイターズは、今年初めて候補アーティストに選出された。トッド・ラングレンは3回目のノミネートで殿堂入りし、一方のLL・クール・Jとクラフトワークはこれまでに6回候補となっていた。

 2021年の【ロックの殿堂】入り記念式典のチケットは7月に発売される。この式典は、10月30日に米オハイオ州クリーブランドにあるロケット・モーゲージ・フィールドハウスで開催され、SiriusXMラジオの【ロックの殿堂】の番組で同時放送される。また、米HBOで放送され、式典後日にはHBO Maxでの配信を予定している。