平内は4月に救援で2試合登板して防御率8.31。ファームでの調整を経て今月11日に1軍昇格し、大事な場面を託されたが結果を残せずに再びファーム降格が決まった。今年は阪神・佐藤輝明が今月上旬から4番に抜擢されて10本塁打をマーク。広島の栗林良吏も守護神でデビュー戦から続く連続無失点の新人記録を17試合に更新するなどドラフト1位の活躍が目立つが、「菅野智之2世」と形容された平内はプロの壁にはね返され、明暗が分かれる形となっている。

「球は速いがプロの打者でねじ伏せられるほどの威力はない。変化球もストライクとボール球がはっきりしているので打者に見極められる。今の状態では1軍のレベルは厳しいと思います」(スポーツ紙遊軍記者)

 誤算続きのシーズンで、原監督の用兵術が注目される。(梅宮昌宗)