丸山茂樹氏は、期待のゴルファーたちの奮闘を紹介する。
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国内の女子ツアー「ほけんの窓口レディース」(5月14~16日、福岡・福岡CC和白コース)は、大里桃子さん(22)がささきしょうこさん(24)とのプレーオフを制して、2年9カ月ぶりで2勝目を挙げました。
パターのイップスを乗り越えての2勝目ってことで本人も泣いてましたし、非常に感慨深かったでしょうね。彼女がどれぐらい重度だったのかは分からないんですけど、ほんとにひどい人はバックスイングが上がらなかったりとか、20、30センチのタップインするようなパットが3メートルもオーバーしちゃったり。10センチのパットでもフェースの根っこの方に当たっちゃって、とんでもないとこにいったりもします。
苦しかったでしょうね。道具の面でも技術面、精神面でもいろいろ工夫しての復活だと思います。今回は悪天候で36ホールに短縮されたので、フルの試合でちゃんと勝ちたいですよね。そうなるとさらなる自信になると思うんで、次はそこを目指して頑張ってほしいです。
さてアメリカのPGAツアー「AT&Tバイロン・ネルソン」(5月13~16日、テキサス州マッキニーのTPCクレイグランチ)は松山英樹(29)にとって約1カ月ぶりの試合でした。ギリギリで予選を通過して、少し順位を上げて39位でした。
復帰戦がハイスコアになるってのは厳しいですよね。優勝スコアが通算25アンダー。その中で12アンダーまで持ってきましたから、よかったんじゃないかと思います。マスターズ王者として臨むメジャー第2戦「全米プロ選手権」(5月20~23日、サウスカロライナ州キアワアイランドのキアワアイランドゴルフリゾート・オーシャンコース)へ向けて、いい練習になったんじゃないですかね。
小平智(31)は17アンダーで13位でした。その前週が11位でしたし、フェデックスカップポイントランキングは151位まで上がってきました。小平にとって試合数も少なくなってくるんですけど、何とか一発逆転で125位以内に入ってフルシード権獲得といきたいですね。もう一踏ん張りだ!