ところで、こういう話をすると、「じゃあ、歯科医師や歯科衛生士はむし歯や歯周病にならないの?」「口腔ケアや間食対策を人にいえるほど、ちゃんとやっているの?」と聞かれそうです。
私の場合、間食は基本的にしません。昼食後も歯みがきをするなど、口腔ケアはそこそこできていると自分では思います(現在、むし歯、歯周病はありません)。きちんとやるようになったのは歯学部に入ってからです。1、2年生のころは歯みがきも適当にやっていましたが、学年が上がるにつれ、歯の大切さを学び、むし歯や歯周病がどうやってできるのかを詳しく学ぶようになり、大学でもみがくようになりました。歯科医師仲間の多くは同じように取り組んでいると思います。
ただし、歯科医師や歯科衛生士のむし歯発生率や歯周病発生率を調べた研究はありません。ですから、証拠はありません。やはり、きちんと調べて見える形にしたほうが説得力もありますし、患者さんにも胸を張って、生活指導ができることは間違いありません。
歯科医師や歯科衛生士が一般の人に比べて口の中の状態がいいことを、どなたか明らかにしてくれませんか?