ただ、梅野は追加召集の可能性が残されている。會澤が今月15日の西武戦(マツダ)で三本間の挟殺プレー中に左足を痛めて途中交代。16日に踏力抹消されて3軍でリハビリすることが決まった。患部の完治が長引くようだと、他の捕手を選ばなければいけない。
今回の代表メンバーを見ると、広島から最多の5人、ロッテからは1人も選ばれなかった。SNSやネット上を見ると東京五輪に対して冷ややかなコメントが目立つ。
「ロッテファンだけど、侍ジャパンに誰も選んでくれなくてむしろ喜んでいる。そもそも6カ国しか出場しない東京五輪で世界一を獲ることに大きな価値を見いだせないし、コロナが収束していない中、政府とIOCのゴリ押しで五輪開催することにも納得いかない。選ばれても使われずにコンディション面で苦労するなら、五輪期間を個々の調整に当てた方がいい」、「梅野は東京五輪に行きたかったかもしれなかったけど、阪神ファンからすれば五輪に派遣して疲労がたまったり、故障するリスクの方が怖い。曾澤のケガで追加召集されるかもしれないので複雑だけど…。ペナントレースの方が大事だし、気持ちを切り替えてチームで頑張ってほしい。侍ジャパンより阪神優勝の方が切なる願いです」
応援するチームの選手が代表から漏れたことに、落胆している野球ファンの反応は少ない。侍ジャパンに選ばれなくても、宮城、森、梅野らは選手としての価値が下がるわけではない。これからもファンを熱狂させるプレーを見せてほしい。(梅宮昌宗)