反対に、引き分けだったり、負けたりした次の日の株価は値下がりするか、小幅高にとどまった。
今回のW杯カタール大会でも、2戦目までその傾向は続いた。奇跡的な勝利と言われた11月23日のドイツ戦翌日(24日)の日経平均は、前日比267円高と大幅に上昇したのに対し、日本が敗れた翌28日は前週末比120円安の値動きだった。宅森さんは言う。
「早朝にスペイン戦のあった2日の日経平均は、残念ながら448円安でした。前日に海外市場で株安となったり不利な条件が重なりました」
とはいえ、2日の株式市場は相場全体が下げるなかでも、「W杯関連銘柄」と言われる会社の株価は“逆行高”だった。ネットテレビ「ABEMA(アベマ)」で全試合を無料中継するサイバーエージェントは前日比49円高、英国風のパブ「HUB(ハブ)」でテレビ観戦できるハブは一時ストップ高となる同47円高、さらにサッカーシューズでW杯限定モデルを作るミズノは同28円高となった。
眠れない日は続く?
※週刊朝日 2022年12月16日号