ドイツ戦翌日は大幅高に
ドイツ戦翌日は大幅高に

 反対に、引き分けだったり、負けたりした次の日の株価は値下がりするか、小幅高にとどまった。

 今回のW杯カタール大会でも、2戦目までその傾向は続いた。奇跡的な勝利と言われた11月23日のドイツ戦翌日(24日)の日経平均は、前日比267円高と大幅に上昇したのに対し、日本が敗れた翌28日は前週末比120円安の値動きだった。宅森さんは言う。

「早朝にスペイン戦のあった2日の日経平均は、残念ながら448円安でした。前日に海外市場で株安となったり不利な条件が重なりました」

 とはいえ、2日の株式市場は相場全体が下げるなかでも、「W杯関連銘柄」と言われる会社の株価は“逆行高”だった。ネットテレビ「ABEMA(アベマ)」で全試合を無料中継するサイバーエージェントは前日比49円高、英国風のパブ「HUB(ハブ)」でテレビ観戦できるハブは一時ストップ高となる同47円高、さらにサッカーシューズでW杯限定モデルを作るミズノは同28円高となった。

 眠れない日は続く?

週刊朝日  2022年12月16日号

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池田正史

池田正史

主に身のまわりのお金の問題について取材しています。普段暮らしていてつい見過ごしがちな問題を見つけられるように勉強中です。その地方特有の経済や産業にも関心があります。1975年、茨城県生まれ。慶応大学卒。信託銀行退職後、環境や途上国支援の業界紙、週刊エコノミスト編集部、月刊ニュースがわかる編集室、週刊朝日編集部などを経て現職。

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